冬の大文字

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「冬の大文字」 まだ松の内ですが、お正月気分も抜けてきた頃で寒さも此れから厳しくなってきます。京都の冬は、底冷えがして、少し違った寒さです。昔の京都人は、京の都の地下には大きな水瓶(地下のため池)があり、井戸が干上らない代わりに、冬は底冷えがし、夏は蒸し暑いと言っていました。 夏の暑い盛りの盂蘭盆会の「大文字」の送り火は一時の暑さを忘れさせる行事です。そしてこの「大文字」は、冬にも我々を楽しませてくれます。 京都には余り大雪は降りませんが、薄っすら雪化粧をすることは多々あります。このときに「大文字」が白い文字で浮かび上がります。うっすらと雪化粧をした京の町に白い「大」の字が浮き上がるのは、年に1回か2回有るか無いかです。夏の赤い炎の「大」の字と冬の白い雪の「大」の字どちらもそれぞれに趣があって、良いものです。 今度雪の降った後に、東の山々を眺めてみませんか。きっと、また違った「大文字」に出会えるかもしれませんよ。

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